《プロフィール》

 

1985年2月22日生まれ。

埼玉県生まれ、愛知県育ち。2人姉妹の次女。

 幼い頃から性別に違和感をもつ。

 

幼稚園に入園。「あきのちゃん」と呼ばれることで、

自分が「女の子」に所属しなければならないことを

頭で理解をしながらも、女と勝手に括られることに抵抗があった。 

 

 

 

小学校に入学。男女の区別がはっきりした環境となる。

スカートを履くことが嫌で、いつもズボンしか履かなかった。

高学年になり、女子だけのグループに所属すると、

「ここに居たらいけない」ような気がして苦しくなる。

自分が何者なのか説明ができなかった。

 

中学校へ入学。セーラー服を着て登校。

スカートを着用することで、「女」であることを強調している感じが嫌だった。

性的指向が女子に向くことも苦しかった。

何より、自分を偽り続けることに疲れてしまった。

家にも学校にも居場所がないような気がして、中学校2年生は不登校になる。

 

高校には進学するが1学期しか通えず、再び不登校。

そのまま、ひきこもりとなる。

 

このまま死んでしまおうと毎日考える日々。

 

1冊の本との出会いから、

「もう一度頑張って、それでもダメだったらその時は人生を終わりにしよう」

16歳でそう決意をし、高校中退し社会に出る。

 

17歳で東京に家出。

LGBT当事者と出逢うために、行動に移す。

当事者と出逢い、命がけで本来の自分を取り戻そうとしている方達の姿に

自分が偽物であると突きつけられ、苦しくなる。

 

19歳で愛知に帰省。

虚無感の中で生活。生きる意味、自分は何者なのか?

 

20歳の時に出逢った人に言われた一言。

「もう無理するのやめて、女に戻ったら?」

この言葉に、女に戻る努力を開始。

 

結果、余計に自分自身のことが分からなくなる。

 

その時に母からヘルパー2級資格取得を勧められ、

そのまま福祉の世界に入る。

 

認知症の利用者さんから、

「兄ちゃん」と呼ばれたり、「姉ちゃん」と呼ばれたり、

呼ばれたままの自分を相手に合わせて演じることをしてみる。

 

その中で「人間、性別より人間性が大切」と身を持って学ぶ。

 

その後、障がい福祉に関心を持ち転職。

 

知的障がい者支援で

ありのままに生きる彼らと接する中で、

自分自身と向き合う時間が増える。

  

24歳の時に通信制の大学に進学。

仕事と大学生を4年間両立させる。

その中で国家資格を取得し、大きな自信を得る。

 

社会福祉士資格取得を機に、ソーシャルワーカーへ転職。

病院の相談員を経て、障がい者の相談支援専門員となる。

現在はスクールソーシャルワーカーとして学校勤務。

 

2008年12月30日現在のパートナーと出逢う。

「男でも女でもない自分でいい」と受入れ始める。

 

出逢った時に家族になると直感が働き、

パートナーの両親を説得すること約3年。

2012年6月19日に養子縁組で家族となる。

 

2015年1月、30歳を目前にした時に、

「自分に正直に生きる」と決めて大々的にカミングアウト。

LGBTQ啓発活動を開始し、現在に至る。

 

  

 

[専門分野]

LGBTQ+、不登校、ひきこもり、福祉全般

※当事者だけでなく、家族サポートも行っています。

  

[所持資格]

社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、公認心理師